節税や相続、事業継承などさまざ
まなものに使うことができます。
しかし、その仕組みは以外に知ら
れていません。
節税のための保険の活用法とは?
多くの会社が3月末に決算期を迎えますが、
このとき、保険会社に異変が起こりました。
ある生命保険に加入するため、
中小企業の社長が列をなしていたのです。
その保険を売っている外資系生命保険会社では、
ひとつの営業所だけで、
保険料が1日に30億円近く振り込まれるほどで、
入金処理が追いつかず、
システムはパンク状態、
まさにお祭り騒ぎだったそうです。
ある生命保険とは何か?
それは、がん保険です。
がんと診断されたら一時金が支払われ、
入院や通院をすれば給付金を受け取れる
保険のことです。
しかし、なぜ中小企業の社長たちが
殺到する事態となったのでしょうか。
彼らはなにも、がんにかかることを
恐れたわけではありません。
がん保険の保険料に対する税務の取り扱いが
改定されることになったからです。
実は、がん保険の保険料は、
全額損金扱いにできます。
支払った保険料は全額経費として
利益から控除できるため、
その分だけ節税できるのです。
そこに国税庁は目をつけました。
今年2月、国税庁が発表した
パブリックコメントには、
がん保険の保険料を
現在の全額損金扱いから、
2分の1損金扱いにする旨が
銘記されたのです。
もっともこのパブリックコメントには、
いつから2分の1損金になるのかが
明示されていませんでした。
そこで、今年がラストチャンスとばかりに
利益を出した会社の社長が決算を目前にして
がん保険に群がったというわけです。
このように、保険料が経費と認められる保険を
うまく活用すれば、節税できるのです。
それだけではありません。
節税以外にも保険の機能を活用すれば、
会社経営に役に立ちます。
まずは保険の持っている保障機能です。
特に中小企業の場合、
社長に万が一のことがあれば
即実績に影響します。
売上高が減少したり、
銀行から借入金の返済を
求められることもあります。
そのための備えとして保険に入っていれば、
保険金で急場を凌ぐことができます。
次に、解約返戻金の活用です。
解約返戻金とは、
保険会社に積み立てられる
保険料の一部のことで、
解約すれば戻ってくるお金のことです。
戻ってくる割合(解約返戻率)は
商品によって異なりますが、
中には、払い込んだ保険料を
上回ることもあるだけに侮れません。
この解約返戻金を社長退任時の
退職金に充てれば、
大きな節税効果を得ることができます。
また、保険は事業継承や
相続争いの回避にも有効です。
中小企業の経営者なら、
相続財産は自社株と不動産しか
ないということが少なくありません。
そこで保険に加入して、
保険金や解約返戻金を
後継者が会社を相続する際に
自社株を買い取る資金に充てたり、
兄弟姉妹への財産分与に使ったりすれば、
相続争いの回避にもつながるというわけです。
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